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授業日誌①

こんにちは。進学塾Oasis富士鷹岡校の荷川取です。今回は、子どもたちとの授業に関するお話です。

英語が大の苦手であるAさんという受験生(中3生)がいる。

2年生の冬から授業をスタートしたが、「英語はできるわけないからやりたくない!」「英語は楽しくない」と帰りの車でお母さんに愚痴を言うこともしばしば…。

スタートした時点での成績は、50点満点のテストで20点を取れたことがなかった。英単語は覚えられていない、1年生の復習をしても、2年生の復習をしても、間違いが多発してしまう。公立高校を目指す上で黄色信号が出ている状況だ。

一方で、数学は授業もわかるようになってきて「面白い!」と前のめりになっている。

この差をどうやって埋めようか?どうすれば楽しいと感じてくれるか?どうすれば理解し、英語を前向きに取り組めるようになるか?すぐに楽しくさせられずごめんね、Aさん。Aさんと会う毎週の授業のために考えて考えて、理解できる・楽しくなる工夫をするから。何とかしてAさんに英語を克服させ、志望校に合格してほしい!

「やりたくない」とはいいつつも、Aさんの中にも、「大嫌いな英語をどうにかしなくちゃ」という思いが燻っているはずだ。まずは、どうにもならない状況を変えるために、少しの努力でクリアできるところから始めた。

・英単語テストに毎週合格すること

・1年生の英文法から何度も繰り返し定着すること

これらを授業での目標とし、家で取り組みやすいように勉強方法からアドバイスを行った。基礎的なことでもわかる・解けるが生まれるときっと楽しくなる。2年生の間はそのきっかけを作ることに徹した。

ただ、家で素直に英語をガッツリ取り組めるほどのモチベーションは今はない。

だから、1日5分だけ英単語の勉強をする・授業ノートを見返す・音読をするなどの取り組みやすいところから取り組ませた。はじめの数週間は再テストになることばかりだったが、暗記の仕方を教えたり、毎日取り組むことの意識づけを行ってきたことで、だんだんとAさんはテストに一発合格できるようになってきた。

Aさんの小さな成長をとにかく探し、見つけては褒め、Aさんも少し笑顔が増えてきた。ただ文法は相変わらず授業時に聞いて納得しても忘れてしまうことが多かった。英語嫌いの約2年間のブランクは大きく、他の範囲がわからないことにより、躓くことが多い。

それでも、「絶対にAさんが英語をできるようにしてやろう」「楽しいと感じてほしい」の想いで、同じ範囲も何度も繰り返し教え続けてきて、Aさんも投げ出さずに何とか食らいついてきてくれた。

そして、ようやくAさんの努力の成果が少しずつだが実りつつある。

あんなに間違えていた3単現の「s」を付け忘れがかなり減ってきて、自分から前に使っていたノートやワークを引っ張り出してきて勉強するようになっている!

問題の間違いを指摘すると、すぐに「あっ!」と言って自力で直せることも増えてきた!

授業の終わりに「最近英語の取り組み方がよくなってるね。わかるようになってきたんじゃない?」と聞くと、Aさんは「少しわかるようになってきた!」と、自信が芽生え始めている。「ちょっと楽しくなってきた?」と聞くと、「うん」とも言ってくれた。(気を遣ってくれたのかもしれないが笑)もちろん、まだ復習をしなければならない範囲はまだまだあるが、Aさん自身にもできるようになるビジョンはうっすらと見え始めていると思う。この夏、これまでの英文法を完全総復習し、単語力をさらに身に着けることで、一気に飛躍してほしい。

そのためには受験生として今まで以上に生活を勉強に捧げ、1日中行うことで大変になるが、一緒に頑張ろう。わからないところは全部僕が見るから。

Aさん、絶対に受験に間に合わせるから、一緒に走り抜けよう!

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